レファレンス協同データベースをご存知でしょうか?恥ずかしながら私は全く知りませんでした。
レファレンス協同データベースとは?
公式サイトによると、
レファレンス協同データベースは、国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。
目的
レファレンス協同データベース事業は、公共図書館、大学図書館、専門図書館等におけるレファレンス事例、調べ方マニュアル、特別コレクション及び参加館プロファイルに係るデータを蓄積し、並びにデータをインターネットを通じて提供することにより、図書館等におけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活動を支援することを目的とする事業です。
レファレンス協同データベース事業 トップページ
一般利用者の立場からすると、調査研究活動を支援してくれるサービスです......硬いですね。
ここまで大仰な事ではなくても、このレファレンス協同協同データベース事業はレファレンス事例(参加館で行われた質問回答サービスの記録)という素敵なコンテンツがあります。これはレファレンス協同データベースに参加している図書館に寄せられた質問に対して行われた回答が記録されているのですが、これが非常に面白いです。
特に、回答プロセスも詳細に明記されている場合が多く、そこを眺めているだけでも楽しめます。
レファレンス事例のサンプル
「この道をいけばどうなるものか」から始まる言葉の全文が知りたい。良寛の言葉らしい。 | レファレンス協同データベース
答えのみならず、アントニオ猪木が一休の詩であるとしているが、その明確な文献が見つからないことまで指摘されていたりします。回答プロセスを見ると新日のHPまで調べてくれたみたいですね。
軍艦名の由来が知りたい。たとえば、戦艦「三笠」は何から名付けられたのか。 | レファレンス協同データベース
今なら特定の人達に大変喜ばれそうな質疑ですね......
昔、京都市美術館で見たゴッホ展の絵がみたい。図録があるか?1954年ごろだった | レファレンス協同データベース
け、結構な無茶ぶりですよね。。事後にも調査していてその内容まで載せてくれています。
尼崎在住の漫画家・尼子騒兵衛氏によるテレビアニメ「忍たま乱太郎」には、尼崎の地名にちなんだ忍者たちが... | レファレンス協同データベース
地域柄が現れる質問ですね。ちなみに隠密(おんみつ)」という役職があったそうです。
神戸の小学校では、上履きをはかずに土足が多いと聞いたが、それはどうしてか。 | レファレンス協同データベース
はじめはGoogle先生に聞いてくださっているのですね。ただ、その後で論文調査なども行って頂いていますね。
これは、あくまでも一例です。探すと本当に色々と面白い質問と丁寧な回答を見ることができます。Webのニュースサイトや、Q&Aサービスとはまた違った趣を楽しむのはいかがでしょうか?
公式のTwitterがあり定期的に事例をツイートしてくれていますね。
国立国会図書館関西館図書館協力課 (crd_tweet)