正直バズワードの様相を呈して出しているネイティブアド。色々な思惑が入り乱れていますが、現状と理解の整理に役立つ記事をピックアップ。
そもそもネイティブアドとは
コンテンツマーケティングとネイティブ広告の現状を知るカオスマップ
ネイティブ広告に至っては、媒体社が企業の代わりにコンテンツを作り自社媒体ネットワークに広告を出すものがすなわち「ネイティブ広告だ」と紹介されていることもあり、「それはただのタイアップ広告ではないのか?」と言われてしまっている状況です。
ネイティブアドの現状を冷静にみながらカオスマップの解説もしてくれているエントリー。
「ネイティブ広告」をより厳密に定義する | HBR広告ブログ|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
「技術的なフォーマットとコンテンツの両面で、対象となる媒体のためだけに特化してつくられた広告(両方ともその媒体に固有――ネイティブ――のものであり、他のコンテクストでは使用できない広告)」
定義が曖昧なキーワードはバズられて消費されて喰い尽くされるから定義は大事ですね。この記事は各所で引用されているので、一度読んでおいて損はなさそうですね。
ネイティブアドとは? | Beyond Communication:横堀直之のブログ
* Form 広告がどのように全体のページデザインの中にフィットしているか? * Function 広告の機能がページのほかの要素と同様にコンテンツの中で機能していか?(例えば映像ページでは映像として提供されているか?記事のページでは記事体か?) * Integration 広告の挙動が周囲のコンテンツと同じものか? * Buying & Targeting 広告の掲載場所は?ターゲティング広告のようなネットワーク経由で掲載されるものか? * Measurement どのように広告の効果を測定するか?インプレッション数のようなブランドエンゲージ指標か?CVRや売上のようなダイレクトレスポンスの指標か? * Disclosure 広告が広告としてどのように確認できるか?生活者が広告と記事コンテンツの見分けがつくのか?
IBA (Interactive Advertising Bureau)の「 IAB Native Advertising Playbook」という白書をもとに解説してくれています。Measurmentをどのようにするのかが出稿側としては気にするポイントですよね。
ブランドコンテンツやネイティブアドが注目を集める背景と「ダボス会議」関連の記事がバズる理由 | The Startup
必ずしもバズるわけではないので、広告主からするとボラティリティがある商品であることは認識しておいたほうが良いでしょう。そしてCPCベースで設定すると、リスティングとかと比較されることにもなり、その比較の上でどう価格設定をすれば良いか悩ましいなと思うこともあります。
メディア側として価格設定については悩ましいのですね。実際にネイティブアドの提供を検討されている方の記事なので非常に興味深いです。
ASCII.jp:App2go、ネイティブ広告ネットワークを提供
「NATS」は、「Ameba」を含む複数の提携メディアで、閲覧者が深い理解や関心を示すようなコンテンツ性の高い広告を、コンテンツの一部として掲載することができるアドネットワーク。
もう既にネットワーク化されてるんですね。ただ、上記HBRの記事の定義ではネットワーク化した時点でネイティブアドでは無くなってしまう気が、、、
ネイティブ広告 メディアの救世主たり得るか?
もし、ネイティブ広告がメディアの救世主であるとすれば、“ネイティブ広告だらけ”にならないようにすることもまた、メディア運営者のガバナンスにかかっているはずです。
成功事例
メディアの輪郭
バズフィードの広告制作チームは40名いるそうです(全体スタッフ数は300名ほど)。同メディアは昨年だけでも600〜700本ほどの広告コンテンツを制作しており、唯一の収入源としています。それでも6000万ドルの収益を上げていて、2014年にはその倍の1.2億ドルの売り上げを見通しているという発表もされています。
メディア側の成功事例としては、バズフィードが有名ですね。
東洋経済オンライン、「マネジメントしない」チームでぼろ負けから日本一へ - ベストチーム・オブ・ザ・イヤー
【予告】明日 8/27 から、東洋経済オンラインとサイボウズ式の新たな取り組みを始めます | サイボウズ式
日本でのネイティブアドの成功事例といえば東洋経済オンラインとサイボウズ式が真っ先にあがりますよね。ただ、オウンドメディアを運営しているチームだからこそ出来た側面が否めないと思いますので、新たな成功事例が待たれますね。
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個人的には、お仕事として出稿する側にいますが、売り込み過ぎないとかそんなのは出稿側も当然意識していますよ……って思ってしまいます。どんなコンテンツを提供するかは企業にとってマーケティングパイプラインのどこに向けてどんな成果を出すのかによって変わるのは当然で、小さくないお金を払って出稿するのだから一応そこ考えてますけどねーっと。